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宝石のきらめき
いろまきのりの染色技法



伝統の技法と現代の感覚が表現する新たな雅。


従来からある撒糊とは薄板のように平らに乾燥させた糊を三角、四角、多角形の大小に砕き、
この大小の糊を友禅染の生地に、模様の下絵に合わせて撒きます。

撒いた後に地染、水洗すると撒糊した部分だけが防染されて白く残り、
模様として現れるのです。

友禅染の中で吹雪、霜降りの情景表現のために考案されたと言われています。
多くの無名の染匠によって伝承されてきた友禅染めの世界において、
まきのりの創始者が誰であり、いつ糊を作り始めたかは、はっきりしておりませんが
空に舞う白銀の吹雪を連想させるような情景表現のための雅な表現方法です。



材料の配合、糊を平らにする際の厚みなど試行を重ね、
ベストな状態の様々な色の撒糊を作りました。

色撒糊は、撒糊に染料を含ませ、撒糊したところに千変万化のカラフルな彩りを染め付けます。
生地に宝石をまき散らしたような彩豊かな模様、それがいろまきのりです。

父が独自に開発したのりに占領を混ぜて染色する「色撒糊友禅」の技法で着物を作っています。
いろまきのりの魅力は華やいだ楽しい色遣い。
一作に30、40色を使い、銀河や桜吹雪を思わせるきらびやかな流れを展開した作品を作ることが可能です。
着物だけでなく、洋装、インテリなどにも挑戦しています。


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